国際宇宙ステーションからの息をのむような 20 枚の画像

9. 桃トンボ火山

2018年後半に撮影された衛星写真は、中米ニカラグア西部のモモトボ火山から噴煙が立ち上る様子を鮮明に捉えています。かつてこの地域は活発な火山活動によって「煙の恐怖」と呼ばれていたそうですが、この写真を見れば火山の脅威の凄まじさが伺い知れます。火口からは絶え間なく灰色の煙が噴出し続けており、その勢いは一瞬たりとも衰えることがありません。火山ガスと火山灰の巻き上げる渦が次々と形作られ、それらが複雑に絡み合いながら上空高く舞い上がっていきます。こうした活動は一朝一夕のものではなく、地球の内部から絶え間なくエネルギーが供給され続けていることがわかります。火山が持つ破壊力は計り知れないものの、私たち人類はその凄まじい自然現象に畏怖の念を抱かざるを得ないのです。